今日も職場で
白色電灯に照らされ
キーボードを叩く
画面の先の相手と
会話をし
同僚と談笑する
これが私の暮らしである
思い出す
iPhoneのなかでは
戦いがはじまり
人が人を殺していること
同じ言葉を話す人が
死に
暮らしを奪われていること
私は心を痛めている
悲しみ
泣き
怒っている
大きな爆発が起こる
子どもの死体を見つめる
家屋が倒壊している
波が押し寄せている
私はできることを探している
できることを探して、知ろうとする、行動を続けている、続けたいと思っている、だけど、私は、私の暮らしに戻ると、手一杯になり、忘れ、思い出し、祈り、忘れ、思い出し、行動し、また忘れる
暮らしは続いている
そして祈り、思っている
今日も職場で
白色電灯に照らされ
キーボードを叩く
画面越しの相手と会話する
夜まで働き
電車でiPhoneをひらく
祈る
怒る
うちに帰る
これが私の暮らしである
私はあらゆることを忘れている
忘れられる日を祈っている
私は暮らしを続けている
ただ祈ることしかできない自分がもどかしく、詩をかいた。これは自分のための気休めにしかならないことは自覚しています。どうか平穏が訪れますよう。