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きよしこ

きよしこ/重松清 読了。

優しい時間と静かな闘いが溢れている作品でした。電車で読み始めたら何度も泣きそうになって危なかった。自分と重なる部分って小説のどこかに必ずある気がする。

吃音、ときくと英国王のスピーチを思い出してしまうくらいには馴染みがないけど、言いたい言葉を飲み込んで言えないままその場を過ごす、というのはかなり多くの人が共感することだろうなあとおもいます。わたし然り。
本当に伝えたいことは、きっと伝わる、と締めくくり物語は終わりました。そうだといいし、そうじゃない時もあるし、でもきっとそうなんだと思う。私は幾重にも解釈されて後で弁明できる方がいいと、曖昧な輪郭で伝えてしまうことが多くある。だから伝わらないんだなあ、なんて、今更おもいました。

まだまだ、沢山教わることも気づくこともあるなあ。不意な出会いも大切にしていきたい。

20170303

 

きよしこ (新潮文庫)

きよしこ (新潮文庫)