四国

   現在5時27分な訳ですが、こんな時間から温泉に入ってしまった。誰もいなかったから大きな声で歌を歌いました。わたしは今、神戸にいます。暇なのでここまでの過程でも書こうと思う。
   小学校時代の友人と二人旅。「今度、鈍行列車で北海道まで行こうと思ってるけど、来る?」「おもしろそう、行く」くらいな二つ返事で、以前は北海道まで行った。彼女に会ったのは下手したら2年ぶりくらいだし、以前あったのは20歳の同窓会、その前が北海道旅行、その前が、、と思い出せないくらいですが、年に1回会うか会わないか、くらいの友達となにを話すわけでもなく、何かを詮索するわけでもなく、不思議な距離感で旅行をしています。SNSとかやってるのかも知らない。

 

   というわけで、今回は青春18切符で四国旅行です。1番の目標は四国四県制覇。
   9月6日。西武新宿線の始発に乗る。早朝の西武新宿線は暗闇の中を進んでいて、乗ってる人はみんな寝てた。その中に永遠と口と身体でビートを刻み続けるお兄さんがいて異世界みたいだったな。高田馬場で乗り換えて今回の旅は、新宿駅からスタートです。この日は完全に移動日だからずっと電車に乗っているだけだけど。東北を北上する在来線と違って、中部地方近畿地方の在来線は大きい都市がいっぱいあるからか、車窓から見える景色は基本的に家や工場だった。あと、電車の乗換がスムーズで、何十分も待つみたいな場所が少なかった。ので、おにぎりとか買うタイミングが少なくて参った。今回の旅行も、日本地図と絵日記を持って行ったから、乗換駅で地図に印をつけ、くだらない絵日記を書きながら進む。静岡あたりで一度電車に飽きてしまったけど、まだ4分の1くらいだ。富士山が見えたわけでもなく、進みます。途中、スキンヘッドでピアスをしている怖いお兄さんがずっと着いてきてて怖かったので、電車を変更して撒いたりした。そうこうしているうちに、滋賀や京都、大阪、神戸をあっという間に通過。関西の主要都市を通過していくのは不思議な気持ちでした。神戸の女子高生の「誕生日、お兄ちゃんにアイドルのDVD買ってもらうんや〜」という話を耳にしながら、無事四国に着けそうなのでこれからの計画とホテルの予約をする。

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   岡山からはマリンライナーという名前がついてる電車で瀬戸大橋を渡った。高松駅で徳島行に乗り換えて、始点から終点まで。車窓から動画を撮ってたら駅ですれ違った電車の男子高校生が手を振ってピースをしてくれた。この日の目的地、徳島に着きました。22時頃。一旦ホテルに行ってから近所のスーパーですだち酒とおつまみを買って、ホテルで食べて就寝。

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   9月7日。この日は高知まで移動すればゆったりなので、また早朝に徳島を出た。徳島、全然いなかったけどすだち酒飲んだし、満足、です。阿波池田駅で1時間くらい暇だったから、一回外に出てみつけた喫茶店にはいった。モーニングセットを頼みました。今度はアップルパイ食べたいな〜。

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   高知まで線路は基本的に山の間を進んでいました。景色が綺麗でとても良かった。昼頃に高知に着く。一先ず桂浜へ。レストランでカツオのタタキなどを食べる。坂本龍馬の像を見て、写真を撮って、浜辺でぼーっとした。龍馬が愛した景色、らしい。白波が立ってる海を、ずっと見てた。「波が立ってるの、月の引力とか言われてもよくわからないよね」とかいう話をしながら、お土産やさん。友人は醸造学科でなんと最近利き酒千葉県代表になったらしいので、日本酒を買うらしい。おじさんが試飲をいっぱいさせてくれた。いい気持ちになったのでわたしも文旦のお酒と実家へ芋焼酎を買った。ラベルに龍馬がいっぱいいた。アイスクリンを食べた。

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   タクシーのおっちゃんに「バス乗り遅れるぞ〜」と言われながら帰りのバスに乗る。「どこから来たの、おじさんたちも東京よ」とか話をしつつ、本日の宿へ。この日は温泉付きの和室旅館をとったからとても快適だった。やなせたかしの所縁の地なのか、高知にはアンパンマンがいっぱいいました。夜ご飯を食べるために商店街を彷徨って、結局宿の近くの居酒屋に行った。有名なところだったらしく、女将さんもご飯も雰囲気も良くて、高知らしいものをたくさん食べた。この時、やっと友人と近況話をする。お腹いっぱいになりながら温泉に入って、就寝。ぐっすり寝ました。

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   9月8日。高知駅を発ち、香川でうどんを食べるために丸亀へ向かう。丸亀製麺の丸亀だし、うどん屋あるっしょ!というテンションでしたが、無事に10時頃うどんを食す。7:30から空いてるうどん屋が存在するのすごくないですか。それから商店街のパン屋でパンを買って四県制覇のため愛媛県に向かう。松山や今治まで行く時間はないので、赤星駅を目的地にした。この駅、無人駅の単線の駅で、後ろは山、すこしいくと瀬戸内海、と言うとてもいい立地でした。四国はまだ気温が高くて、空も夏みたいだった。知らぬ間に夏が終わった気がしてたけど、ここで夏をまだ感じられたので良かった。というわけで、赤星駅に着いたことにより四国四県制覇。やった〜〜!!!!そのまま折り返して神戸に向かいます。

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   という感じで、今は以前ヒコさんがブログに書いていた神戸クアハウスにいます。神戸ウォーターに温泉。重曹湯とか炭酸湯とかいっぱい種類があって本当に天国みたいだ。むしろ、ここが天国なのかもしれない。カプセルホテルに、大量の漫画、美味しいご飯、最高なお風呂、、。

 

※14時追記

   全然面白くないな、この記事と思ったので公開を悩んでる。車内にいる男子中学生が「銀杏BOYZってバンド知ってる?」と言っていて、良い 浜松

 

22

 9月になった。ので、わたしは22歳になった。お祝いしてくれたひとたち本当にありがとうございました。まだ祝われるのは嬉しいもんだなあと思いました。9月1日は子供の自殺が増える1日だと何回もNHKが言っているのを見ました。始業式後土日に入ってしまったからとかいう理由で今日もニュースで言ってたし。辛かったら学校とか行かなくていいよな〜。休むのも難しいけど、わたしはよく休んでいましたし…。辛かったら生きるのやめていいよとはなかなか言えない感じが、生きることが難しいことを表しているような気もします。


 1日は、予定が急遽曽根とごはんとおかだみほと飲み会という2つの予定が入って、バイト入れちゃってたけど楽しかったです。2日、例のごとくバイトしてから、オールナイトでロメロを観に行きました。帰りに、設楽さんに22歳の抱負はと聞かれて咄嗟に「健康第一です」しか言えませんでしたが、それもいいような気がするので健康第一で頑張りたいと思います。くそ〜〜22歳って字面大人だな〜〜!!!3日の飲み会も、4日の『小竹物語』も楽しかった。津軽のひとが祖母に重なってツボにはまってしまって、久々に笑いすぎて涙が出ました。気づけば9月になってから毎日楽しいなあと思っている。眠いけど。

 

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 8月31日を境に、東京はすっかり寒くなってしまった。あっさり長袖に袖を通して、Tシャツとかしまって冬服に衣替えしないとなあ、だなんて考え始めている。これからまた暑くなるのか、はたまたこのまま熱帯夜もなく秋になるのか、どちらに転んでも少しさみしいなと思う。結局冷夏だったのか、梅雨明け後に雨が多かったから夏という感じがなかったのか、快晴をあまり見なかったからなのか、わからないけど気候に対して夏かよ〜〜と思ったのが少なかったような気がする。今年の夏はまだ、あの曲聴いてないな。夏が終わってしまうのは少し寂しいですね。すこし松田聖子も聴けるようなりましたが、未だにスピッツしか聞けない状況が続いているので、おそらく今後スピッツを聴く際には2017年夏を思い出すことになると思う。今日働けばまた、しばらく楽しいな。がんばりましょう、いろいろ。

  夏休みがはじまって、何日くらい経ったのかな。無事レポートも提出したし、やっと始まったのだろうか。大学自体が夏休みみたいなもんだからあまり生活に変わりがない。花火大会に行って焼きそばを食べながら花火を見たり、うなぎを食べたりしている。夏らしいことを並べるとしたら、これくらいだ。

 

  8月10日。サークルの前期定例ライブがあった。わたしはセラニポージというユニットをコピーして発表した。ライブの度に恥ずかしくなってやりたくないと思ってしまうのだけど、何人かがセラニポージ良いねと言ってくれたから良かった。CD一枚しか持ってないけど貸します。C年の女の子達とやっと仲良くなれて嬉しかった。人見知りだからという理由で話しかけられなかったのがもったいなかったと思った。あの子のタンブラーが素敵だった。みんなほとんどオリジナルだった(オリジナルサークルだから当たり前か。)、これからどんどん活躍していくんだろう。わたしは家でひとり、なにか音楽のようなものを作りはじめている。

その後打ち上げ。戸山公園での二次会で、輪になって座って怖い話をした。久しぶりにそういう話をしたけど、やっぱり霊より生きている人間が一番怖いと思った。途中から雨が降ってきて、傘をさしながら話した。林さんと相合傘をした。公衆トイレを覗いて叫んだりしてしまった。夏っていう感じだ。そのあと、トラブルがあって結局夜に帰らなかった。居酒屋わっしょいで、キウイには自我があるというおかだみほの話を聞きながらうたた寝。しじみの味噌汁が美味しかった。特筆するほど何かを話した訳ではないけど、なんだかんだ一番居心地が良くて楽しいところだ。気づいたら財布に150円しかなかった。

 

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  8月11日。朝、車で実家組が迎えにきた。姉選曲のSMAPが流れている車中ですこし眠る。母がメロン農家のメロンに除草剤がまかれたらしいという話をしてた。祖母の家がある長野に着く。おばあちゃん、足が痛そうだけど、元気そうで安心した。「早稲田大学合格おめでとう」と言われる。そうか会ってなかったな。大学のことをいろいろ聞かれたけど、あまりうまく答えられなかった。24時間営業のファミリーマートができていたから、雨上がりの夜道をすこし散歩してファミリーマートへいった。特に変わったものもなく、アイスを買って帰宅。夜、メロンを食べ、また母がメロン農家のメロンに除草剤がまかれたらしいという話をしてた。
子供はわたしと姉しかいないけど、そろそろ子供という年齢ではなくなってしまったな。30代になっても大人だけでおばあちゃん家に帰ってたら寂しいなと不意に思った。こういう理由で結婚して子供をつくったりするのかな。なんの気兼ねもなしに毎年帰ってきたいものです。

 

そんな感じ。静かすぎて眠るのが怖い。

 

 

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 2日間、風邪をひいたのでひきこもっていた。体調が悪いと何もやることがないな。すこしギターをひいて実家から持ってきた『火の鳥』を読んだりして、寝て起きて、ぐーたらぐーたらしていた。シーツと布団カバーを洗って、お布団を干したら、とても良い匂いだ。いま結構幸せを感じているかもしれない。レポートは何一つ進まなかった。

 

 8月1日に東京国際フォーラムsigurrosのライブに。タイトルは〈AN EVENING WITH SIGUR ROS〉。二部構成で途中休憩が20分間あった。ライブというか、コンサートというか、エンターテイメントというか、パフォーマンスというか。天国というよりは異世界若しくは地獄をみた、という感じのステージだった。予想通りOlsen Olsenはやらなかったけど、おちがやってくれと散々言っていた”Sから始まるやつ”は第二部でやってくれた。


Sigur Ros - Olsen Olsen - HD


Sigur Rós - Sæglópur (High Quality)

このタイトル、”失われた船員”という意味らしい。始まった瞬間の歓声がとてもよかった。

 開演前から不穏な音楽が流れ、「今日わたしたち命日だ〜〜どこかに連れて行かれる〜〜」とかふざけて言っていたら、ほんとうにどこかに連れて行かれてしまった。完全に体力が持って行かれた、いのちがない。休憩時間にがんばって立ち上がって外に出ると、窓の向こうにはいつも通りの東京の風景が広がっていて、いつも通り電車が走っているし電光掲示板が光っていた。本当に「あれ、おかしい」と思った。会場に戻って、パラレルワールドの話をしたり、「ヨンシーがよろけて後ろに後ずさるのが怖くて笑えてきてしまう」とかそういう話をしていたらあっという間に第二部が始まった。ヨンシーの顔に針がいっぱい刺さっている映像が流れて怖かった。

 ずっと座りながら見ていたのに、体力がとてつもなく吸い取られてしまった(実際、風邪が悪化した)。スタンディングオベーションシガーロスのメンバー3人を拍手で見送り、そして私たちは”Takk...”に見送られ、オチと感想(あの人数の人間がシガーロスを見にきていてこれから通常の生活に戻るのが気持ち悪い、とかそういう話)をグダグダ言いながら帰路。電車に乗って帰っている自分を理解できなかった。さっきまであんなところにいたのに、という感じだ。ネタバレになるかもしれないけど『ポケットモンスター キミにきめた!』をTOHOシネマズ新宿で観た後、歌舞伎町に出た時と同じ心持ちになった。「なんだここ、並行世界どこ」状態です。あ、こんなに言っていますが、とてつもなくよかったです、ライブ。最後まで3人とは思えなかった。あとヨンシーの歌がうますぎて泣けました。

 

 ライブの前にホットケーキを食べたり展示を見にいったりした。あとペッパーに恐怖心を煽られたりしましたが、省略します。おかげさまで風邪はだいぶ良くなりました。約束していたのに断ってしまったひとたち、ごめんなさい。すべてシガーロスのせい、ということで。

 

七月末日

 

 驚く速さで日々は過ぎていって、まるで私だけ止まっているみたいだ。昨日食べたご飯も、一昨日会ったあの子との会話も、どんどん忘れてしまって、なにもかも思い出せなくなってしまうのだろうか。人生は要約できない、だなんて聞いたことがあるが、様々な些細な出来事(今日あの人とあんな会話をした、とか、今日はいつもと違う道で帰った、とかそういうもの)がいちばん人生の中で重要だったりするのかな。そういうもののために毎日日記などを書いたほうがよかったりするのか。

暦の上ではあっという間に7月が終わり、夏休みが始まろうとしている、らしい。夏休みってもっとわくわくしながら始まったような気がしていましたが、期日が来週の土曜までのレポートもあったりしてまだ始まっていないような、始まってしまったような、不思議な気持ちです。レポートやらないといけないのに、エヴァンゲリオンを見始めてしまいました。全て明朝体にしたい。友達がいろんなひとと約束しているのをよく見ます。夏って感じがすごい。わたしのスケジュール帳はなんだか、バイトと恒例行事くらいしかはいっていないので今まで通りで夏が終わってしまいそうだ。お祭りとかあとなんか、他も、だれかいきましょう、いきたいです私も。

 

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 そういえば、先日引っ越した。はやくもこの廃れたなにもない場所を好きになっている。とくになにもないところだけど、走っている路線がすこし地元の在来線に似ているし。実家は電車が走る音や車が走る音が、遠くに聞こえてくるような場所で、この家も電車が走る音が遠くに聞こえて来て、なかなか良い。あと川がある。東京らしい、ああいう川です。

 

 毎年帰省する祖母の家の近くにも、川がある。夏に帰省するときは、すこし上流に行ってボロボロの赤い橋の下あたりでいつも潜っていた。もぐると、水は澄んでいるし、冷たくて気持ちよくて、魚もいる。大きな岩が転がっていてそれをピョンピョン跳ねながら移動していくのが好きだった。父と一緒に水切りをしたりして、わたしは2回くらいしかとばないのに、父はいつも遠くまで水切りしていて、こういう石の方が水切りしやすいよ、とかそういうのを教えてくれた。日が暮れてくると鳴る、ダム放流のサイレンがいつもすこし怖かった。そういうことを思い出せるし、川が近くにあるのはかなり良い。思い出せることがまだたくさんある。夏が切なくなって悲しいと感じるような季節に変わって来たのは、思い出す過去が眩しくてたまらないからなような気もする。

 

 過去に生きるのが好きだ、過去を後悔するのが好きだ、過去を振り返るのが好きだ。だから、そういう思い出して愛おしくなるような過去をもっともっと、つくっていきたいと思いました。わたしは未来を愛おしく眺めることは少し苦手だけど、過去のために現在を生きていくことなら、いっぱいできるような気がします。忘れてしまうことはたくさんあるけど、覚えていたいことも思い出したいこともまだまだたくさんある。いつかの私は、この7月のなにを思い出すのかな。

 


ぼくのなつやすみ【メインテーマ】高音質

載せがちですが今回も載せます